復田作業を体験
2009年5 月 9日 (土) 1.地元
今日は、栗原市築館高森の休耕田をお借りして、これから政府が進めようとしている食糧自給率アップの為の「水田フル活用事業」に合わせた復田作業を体験いたします。
最初の写真は、戦後日本の食料難の後、国の政策で食糧増産の為に、現在の金額で5000万円程の費用(農家負担)を投じて開墾された土地の一部で2年前から休耕された田んぼです。休耕田の中には、休耕してから10年・20年という土地もありそれぐらい耕作放棄すると、今では原野の様になってしまってる所もあるそうです 。
復田作業はとても重労働で、これでも毎年草刈りを行いここまで維持してきたそうで、復田するには比較的に簡単な場所だそうです。
最後の写真が復田後の水田です。ここ最近の農業情勢は、自国の食糧自給率向上をうたいながらも、生産者は消費者向けに低価格で農産品を提供させられ再生産も出来ないようなところまで追いつめられているのが現状です。国内自給率を高めるには、生産者が農産物を再生産できそれを販売することで生活の糧を得ることが出来る様になることが重要です。その為には、生産者が生き残れる価格を維持し、消費者が安定的に安全・安心な食料を得る仕組みを、生産者・消費者である国民全体で考え、生きる為に最も必要な食について国民全体の意識を高めていかなければならないと、強く感じさせられた一日です。 「食糧が足りないから直ぐに増産」口では簡単に言えても、簡単には出来ないのが農業です。 少しではありましたが、貴重な体験をさせていただきました。